DREAM
□進展…?オリジナル有
1ページ/10ページ
「……何で私だけ返してくれないわけー??」
私は今、真選組の屯所にいる。
コタと一緒に居たことでテロリストと疑われているようだが、銀時達だけは帰して私だけ残すのはおかしくない?
「お前なら素直に吐いてくれそうだしなァ。あいつらはその後に捕まえてもいいからよ。」
そう言って瞳孔が開いてる男、土方十四郎は席に着いた。
「私に聞いたって知らないものは知らないし。」
「お前、桂とはどういう関係だ?」
顔を近づけて男は問いてきた。
この質問は聞き飽きた。
「どういう関係だと思う?幼馴染?友人?それとも恋人?」
退屈さから、男の咥えている煙草を口から奪って吸った。
そしてからかうように笑う。
土方は面食らったように驚いたが、すぐに眉間にしわを寄せた。
「…質問に答えろ。」
「だから言ったじゃん、何の関係もないって。そんな人知らない。」
もう3日はたっている、そろそろ仕事に行かなきゃ。クビになっちゃうよ〜。
煙草を弄んで眉間をつまむ。
「じゃあ何であの場にいたんだ?しかもお前、ただの女じゃねェだろ。あの身体能力は並みの男でもねェよ。」
「サムライだからね。貴方もでしょ?」
「侍がみんな強いワケじゃねぇだろ。お前攘夷戦争にでも参加してたんじゃねぇのか。」
紫煙を吐き出しため息をつく。
「……本当は全部知ってるんじゃないの、私の事。」
「図星ってか。それなら桂と知り合いなのも頷けるな。」
土方は新しい煙草を取り出してマヨライターで火をつけた。
「まぁ後のことは頼んだぞ。」
「へぇ〜い。」
土方が部屋を出ると同時にすれ違って栗色の青年が入って来た。
池田屋で私に斬りかかって来た奴か。
「さァて、どんな拷問にしましょうかねィ。」
何かいかがわしいものをジャラジャラと見せつける青年。
「……て、てかさ、さっきの人ウザくない?」
流石の私も焦る。焦ってよく分からない事を口にしてしまった。
ピタッと青年の動きが止まる。やばい、怒らせたか…。
「分かってくれるんですかィ、あのマヨ方のウザさが。」
何故か大人しく席に着いてくれた。
「そ、そうだよねウザいよね!てか、君の名前は?」
「俺は沖田総悟でさァ。なまえ姐さん、よろしくでさァ。」
その後お茶をしながら土方の悪口を語ってその日が終わった。
同じような取り調べを永遠受けて、何も知らないとやっと分かったのだろうか5日後には釈放された。
急いで仕事先の居酒屋に向かったが、体調が悪かったのだと思われていて何とかなった。
とりあえず今日はお休みをもらった。銀時達のところに行かなきゃ、心配かけちゃったし。