長編≪リボーン≫

□28話「鮫」
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ドッ

水しぶきが飛ぶ―

山「攻式 八の型―篠突く雨―」

≪なっ!! 秋雨じゃ……ない!≫

ス「な…にぃ…」

スクアーロは見切ることができず飛ばされてしまう。

ツ「!!」

レ「どーなっている……!?」
≪……っ≫

山「ハハハ やっぱりな」
ス「ぐ…ぐはっ……! 貴様!! 時雨蒼燕流以外の流派を使えるのかぁ!?」
山「いんや 今のも時雨蒼燕流だぜ」
ス「!!」
山「八の型 篠突くアマはオヤジが作った型だ」

獄「!?」
『なるほどそういうことですか…』
リ「それで八代 八つの型なんだな」
ディ「ん?」
『時雨蒼燕流という流派 継承自体が変化を指しているのでしょう…』
ツ「え?」
リ「おそらく 山本の父とスクアーロが倒した継承者は同じ師匠から一から七までの型を継承され
  その後 それぞれが違う八の型を作ったんだ」
バ「同じ流派を名乗りながらですか…?」
リ「時雨蒼燕流の継承者は先人の残した型を受け継ぎながら 新たな型を作りそして弟子に伝えていくんだ」
バ「で…ですが それでは継承の度に枝分かれして無数の型が生まれてしまうのでは?」
〈それは違うわね むしろ今まで途絶えなかったのが不思議よ〉
リ「ああ 一度きりというシビアな型の継承法 変化には進化だけでなく退化もある
  その中で最強を謳いあえて強者から狙われるんだ まるで自分を追い込むみてーにな」
〈ゆえに時雨蒼燕流は気と才ある者途絶えた時世から消えることも仕方なしとした滅びの剣と呼ばれるのよ〉
『ヴェラも知っていたんですね』
〈有名な話よ〉
『なるほど』

スクアーロは切れながら山本に言う―

ス「ゔお“ぉい!! ガキ……正直ここまでやるとは思ってなかったぞ
  だからこそ その峰打ちは解せねぇ 真剣勝負をナメやがって
  それともまだオレの知る型と違う型があるのか?」
山「ん…? ハハハ 残念ながら一から七の型はあんたが知ってる型と同じだぜ」

馬鹿正直に暴露した山本にディーノも驚く…

ス「やはり死ぬしかねぇようだな!! 一度喰らった篠突く雨はすでに見切った!!」

ツ「そ……そんな!」

山「さすがだぜ そうこなくっちゃな んじゃいってみっか」

山本は笑っていた。

山「時雨蒼燕流 九の型」

野球のバットの持ち方をする山本―
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