長編≪リボーン≫

□10話「道場破り騒動」
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今日も今日とて了平はいつも通りうるさいのだがいつもより落ち着いている。
梨佳は不思議に思いながらついて来いという了平についていく。
しかし今は授業中である…どーするのか。

―1-A―

「であるからして……」

ガラッ

了「沢田はおりますか?」
ツ「!」
『うそでしょ…』

授業中である教室を普通にあけたのだ。

「いつもと雰囲気ちがわねーか?」
「やけに神妙だ…」

といつもと違うことに気が付いている生徒。

京「お兄ちゃんどーしたの?」

京子も心配そうに見ている。
先生は―

「ボ…ボクシング部の笹川じゃないか 授業中に何か用か?」
了「はい 実は話は おとといにさかのぼ…いや おとつい……? おととい?」
『覚えてないの…?』
了「ええいまどろっこしい!! 沢田を出せ!!」

やはりいつもの了平であった。

ツ「あっ あの…何か…」
了「おお沢田! 実は頼みがあってな…ええい まどろっこしい!!説明は後だ!」
ツ「ええ――!!」
『沢田君 すみません… 私も何が何だか…』
ツ「神崎センパイ…」

梨佳が1-Aに顔を出したことでクラス中は…

「おい! あれって…」
「ああ! 神崎梨佳センパイだ!」
「本当にきれいだよなー」
「女子にも一目置かれてるって話だ」

とコソコソと話し始めていたのを本人は知らない。
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