長編≪リボーン≫
□8話「入院!?」
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雲雀に告白されてから梨佳はどう接していいかわからぬまま数日が経ち いまだに逃げている状況が続いている。
携帯には電話やらメールやらで雲雀から連絡が来る。
どうやら風邪をこじらせて入院しているという。暇だから来いという内容のメールだった。
『はぁ…自分で言ったことは忘れるんですかね…あの人は…』
しまいには風紀委員が呼びに来て―
草「神崎さん!!委員長のところにいってやってください!お願いします!!」
と 数人がボロボロになりながら言ってきたので仕方なく病院に行くことにした。
『あの…雲雀さんの部屋は―』
「え?! あっ! この部屋になります!」
おびえながら案内されてついた時には患者が山のように積みあがっていた。
『失礼します…』
雲「遅いよ ここ数日君に会ってなくてむかむかしてたからこうなったんだよ」
『人のせいにしないでいただけますか?』
雲「ふん それ片付けてよ」
「は はいぃ!!」
『かわいそうに…』
雲「群れるから悪い」
『そうでしたね』
雲「あとゲームに誰も勝てないんだよ」
『ゲーム?』
雲「そう 僕を起こさないでいられるかっていうゲーム」
『またそんなことして周りを困らせてるんですね』
雲「困らせてないよ」
『振り回されるこちらの身になってはいかがでしょうか』
文句を言いながらベッド横の椅子に座り雲雀の手元の本に目を向ける。
『その本…』
雲「ああ 梨佳も読んでる本だよ」
『覚えてたんですか』
雲「まぁね」
いまだつかめない雲雀に梨佳は不機嫌になる。
そこに扉が開く音がする―