長編≪リボーン≫

□7話「休日」
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学校が休みでそろそろこの日が来たのだと梨佳はワクワクしながらケーキ屋に向かう。
そこにはツナとハルが一緒にいた。

『あの子はこの間…』

ランボの件で見かけた子だった。
梨佳がお店に入るとやはり気が付いてツナが挨拶してくる。

ツ「神崎センパイ!こんにちは!」
『どうしたんです彼女を連れて?』
ツ「ち 違います!!」
ハ「こんにちは!ツナさんのお嫁さん候補の三浦ハルと申します!」
『初めましてではないのですが神崎梨佳です』
ハ「あ!この間はご挨拶できず申し訳ないです!」
『その時はいろいろありましたから 大丈夫ですよ』

一方ツナは何かに気付きワタワタし始めるがハルと梨佳は気づかない。

ハ「そういえば梨佳先輩はどーしてここに?」
『ここのケーキおいしくて月一で買ってるんですよ』
ハ「ハルもです!!」
『そうだったんですか』

ハルと意気投合した梨佳は少しだけ嬉しく感じていた。
そこに―

京「あ ツナ君?」
ツ「や…あの京子ちゃんっ」
京「あ…あの!」
ツ「へ?」
京「こっこれは月に一度!」
ツ「! えと」
京「第三日曜日はケーキを好きなだけ食べるって決めてて 毎日ケーキ食べてるわけじゃないから!!」
ツ「そうなんだ………」
ハ「ハルと同じですー!! あと梨佳先輩もです!」
『あっ…』
京「! 梨佳ちゃんセンパイ!!」
『京子ちゃんもだったんですね』
ハ「ハルも第三日曜は“ハル感謝デー”と言って自分へのご褒美にケーキいっぱい買うんです!」
京「わ―――っ 一緒だ!」
ハ「ハルの場合ここのお店のミルフィーユははずせません」
京「私も―――っそれとシュークリーム!!」

女の子たちの会話ははずみひたすら話している。
梨佳はその間にケーキを選び―

『沢田君 コレこの子たちに渡しておいてくれませんか?』
ツ「え?」
『少し用事がありまして 途中で帰るお詫びです』

ツナに渡されたのは二つの箱 ケーキがその中に入っているのだろう。
しぶしぶ受け取ると…

『ありがとうございます ではまた』
ツ「あ! はい!」

ハ「はひ? 梨佳先輩は?」
京「あ ほんとだ」
ツ「二人とも コレ神崎センパイからお詫びって言ってたよ?」
ハ「こ これは!!」
京「ここの一番高いやつだ―っ」

女子二人は次は梨佳にこれのお返しをしようと心に誓ったとか。
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