長編≪リボーン≫

□5話「体育祭くる!」
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並盛中の体育祭の時期がやってきた。
梨佳は憂鬱であった…

了「”極限必勝!!!“」

この男のせいで体育祭が嫌いである…

了「これが明日の体育祭での我々A組のスローガンだ!! 勝たなければ意味はない!!」

ツ「そっかー体育祭のチームは縦割りだから京子ちゃんのお兄さんと同じチームなんだ お兄さん今日も熱いな〜」
『ほんと 熱くて嫌になりますね…』
ツ「神崎センパイ! 同じチームだったんですね!」
『笹川兄とは二年間も同じクラスで同じチームで毎年あの暑苦しいのを見ると嫌気が…』

ツナはいつも以上にテンションの低い梨佳に哀れんだまなざしを向けていた。
ツナの近くの席では…

獄「うぜーっスよね あのボクシング野郎」
ツ「んなっ!!」
『それには同意しますよ 獄寺君』
山「まー まー」
獄「フツーにしゃべれっての」

と獄寺と梨佳は批判的だった。

了「今年も組の勝敗を握るのはやはり棒倒しだ」

獄「ボータオシ?」
『相手の棒を倒すという簡単な競技ですよ』
ツ「どーせ1年は腕力のある2・3年の引き立て役だよ」
『どーですかね…』
ツ「?」

了「例年 組の代表を棒倒しの”総大将“にするならわしだ つまりオレがやるべきだ
  だがオレは辞退する!!」
『ほらー…』

チームの皆は驚きを隠せない。
やる気のある了平が自ら辞退を表明する異例だった。

了「オレは大将であるより 兵士として戦いたいんだー!!」

『わがままじゃないですか…』

京子もこれには恥ずかしく思うところがあった。

了「だが心配はいらん オレより総大将にふさわしい男を用意してある」

「え」
「笹川以上に総大将にふさわしい男だって?」

と周りはざわつく。

了「1のA 沢田ツナだ!!」

『名前少し違うし……用意とは違いますよ…』
ツ「へっ?」

「な!?」

ツナと周りも驚いた。
しかし 獄寺達は違った…

山「おおおっ!」
獄「10代目のすごさをわかってんじゃねーか ボクシング野郎!」
『だから言ったじゃないですか』
ツ「は? えっ なんで!」

了「賛成の者は手を挙げてくれ! 過半数の挙手で決定とする!!」

この推薦…賛否両論あった。
あのダメツナにできるのか…や、一年に任せるのか…など。
手を挙げられない状況でこの男は違った…

了「手をあげんか!!!!」

『どうやら強制のようですね』
ツ「そんなー!!」

一年でも…

獄「ウチのクラスに反対の奴なんていねーよな」
山「おい おまえっ」

と強制されていやいやあげるもの、好きな人のためならとあげるもの…さまざまであった。
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