長編≪リボーン≫

□1話「イタリアからやってきたアイツ」
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ここは並盛町にある中学校―並盛中学校―

今は放課後で部活をしているところや話しながら帰っているもの、勉強で残っているもの様々である。
その中で廊下を歩いている一人の少女…その名は梨佳。
神崎 梨佳。並盛中では密かに人気者である。

「おい あれ!」
「ん? お! 今日もお目にかかれるとは!」
「オレらついてるな!」

後輩から先輩まで振り返るほどである。

そんな彼女が目指す場所は図書室。

ガラガラっ

『失礼します これ今日返却しますね』
「え? でも、この本昨日貸したばかりよ?」
『もう読み終えちゃって…』
「はやっ! どうだった?」
『うーん…もう少し展開がはっきりしてればってところですかね?』
「そうかー…んじゃ今日も借りてく?」
『そうします』

そういうと梨佳は静かな図書室の中を動き回る。
外では野球部の声などが聞こえてくる…梨佳はこの空間が好きなのだ。

『(さてどーしましょうか…)』

図書室の本はほぼ読んでしまったので探してもこれといったものはすべて読んでいるものばかり。

『ん?』

梨佳の目にとまったもの…それは―

雲「……」

部屋の隅っこで静かに本を読んでいる雲雀恭弥だった…
梨佳は一年のころから目をつけられて今では話したり風紀委員の手伝いをしたりしているのだ。

雲「ん? 梨佳じゃないか」
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