『 Bonta della natura』

□四話
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屋敷案内を…という事で二人の女子に手を引かれて歩く私の後ろを
もう一人落ち着いた雰囲気の女子が付いてくる。

―どこから行く? あそこから?—などと声が聞こえるが突然のことで頭がついていかない。

凪「大丈夫?」
〖へ? あ…あー、うん〗
凪「二人とも…今日を楽しみにしてた…」
〖なんで?〗
凪「新しく女の子が入るって…男の人ばっかりだから…」
〖へー…〗

独特な雰囲気のこの子、名前は…クローム? 凪…?

〖あのー…どっちで呼んだらいいですか?〗
凪「え…?」
〖二つくらい名前が出てきてた気がするけど〗
凪「あ…クロームで…いい」
〖クロームさん…覚えます うしおでいいです〗
凪「…! うしお…さん…」

この人は、なんだか一歩引いた付き合い方をするんだと思った。

未だ手を引かれて歩く私はそろそろ疲れたと思った時―…。
長い廊下の一番奥に連れてこられた。
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