長編Ⅱ≪リボーン≫
□78話「闇からの強襲」
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その日の夜―
京子から電話が入った梨佳は雲雀の手当をした後病院へ向かう。
しかし―
その途中…。
『っ！ 兄様？』
梨佳は黒曜の方から嫌な予感がして病院に行く前にそちらに向かう。
一方 病院では―
〈スカルが無事で何よりね〉
風「アンデッドボディを持つスカルと言えど脳ミソを吹き飛ばされていたら死んでいました」
ユ「スカル…かわいそうなスカル…」
リ「シモンファミリーにも死人は出てねぇところを見るとバミューダって奴は時計を奪う この段階では手加減したのかもな」
マ「バミューダ・フォン・ヴェッケンシュタイン……一体何者なんだ！？」
ヴェ「結局私達アルコバレーノが集まっても情報に進展なし 無意味な会合だったな それぞれが対処するしかなかろう」
リ「ああ また明日から代理戦争だな 条件が変わろうとオレんとこは全力で行くからヨロシクな」
〈相変わらず…〉
コ「おい待て リボーン！！コラ！！ そろそろお前が代理戦争に参加した目的を聞かせろ！！」
マ「そうだ リボーン！！ ディーノにヒバリを助けさせたり不可解な行動のワケを教えるんだ！！」
〈あなた達わからないの？〉
マ「ム？」
リ「ニブイなお前達は ユニと風とヴェラにはもうばれてるみてーだぞ」
コ「？」
リ「じゃな」
コ「また逃げやがった」
風「フフ 照れているのですよ リボーンは」
〈最初からリボーンはこの代理戦争で自分の呪いを解こうなんて考えてないわよ〉
コ「なっ！」
マ「だったら奴は何のために虹の代理戦争に参加してるんだ！？」
風「彼の目的は昔から1㎜たりともズレていない」
ユ「はい」
〈リボーンの目的は常に沢田綱吉を立派なボンゴレ10代目に育て上げることよ〉
コ「沢田のためだと！？」
風「そう考えれば合点がいきます 常に沢田綱吉に厳しい試練を与えるという彼らしい鍛え方ですがね
まず今回のチーム作りは沢田綱吉らの守護者や同盟ファミリーのボスを置くことでボスとしての自覚をより促します
そして同盟では今までにないタイプの戦士との組み合わせで新たな戦闘経験を積ませ
リボーン自身の呪解タイムも沢田綱吉の戦闘指導にのみ割きました
雲雀恭弥を助けたのも後に 成長した沢田綱吉と戦わせたかったのでしょう
彼ほど沢田綱吉の成長を図れる良いライバルはいませんから」
マ「僕らが必死に自分の呪いを解こうとしてるのに あいつ！！」
ヴェ「昔から妙に理解しがたい所がある男だ 沢田綱吉を鍛えて何の得があるのだ」
コ「フッ そう思うと沢田綱吉には2人の父親がいるようなもんだな」
〈家光？〉
コ「ああ 奴も綱吉の成長を楽しみにしている
隠してはいるが目を見ればバレバレだぜ そしてリボーンと家光の期待通り 着実に沢田綱吉は成長してるぜ」
アルコバレーノたちは病院で解散して各々戻っていく。
アルコバレーノの会合と同時刻にアルコバレーノがいないことをいいことに夜襲を仕掛けてきた復讐者たち。
皆ボロボロになるほどの深手を負うことになった。
アルコバレーノが到着すると復讐者たちは撤退していく―