長編U≪リボーン≫
□76話「代理戦一日目」
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戻ってヴェラ達―
『なんとなくわかりましたがこれからどうするんです?』
〈私は誰かと組んで戦おうかと思っているの〉
≪?≫
〈人数も人数でしょ? マーモンに連絡を入れて組もうかなーって考えているんだけど?〉
『なっ!』
≪え! それってヴァリアーじゃん!≫
『なぜ…』
〈人数的に多いのが一番いい所でもある そして強い 最終的に勝ち残って私達で戦う時は降りればいいわ〉
『……それが望みですね』
≪ふぅーん 最後まで戦わない気?≫
〈私は残れるなら残りたい…しかし 気がかりなことがあるから残る残らないは戦況に委ねるの〉
『なるほど…まぁいいでしょう…』
≪そしたらヴァリアーが泊まってるホテルに行けば会えるよ≫
〈そしたら今から行くわよ〉
梨佳は雲雀にメールで当分帰れない旨を伝えてヴェラ達について行く―
ホテルに着いた時にはもうすでに騒がしくなっていてヴェラ達は走る。
スイートルームに到着すると…
天井に穴が開き その下には男が一人立っていた。
『あれは…誰です?』
≪さあ…梨佳は下がっててちょーだい≫
『しかし…』
≪ここであいつらが騒げば無傷じゃすまないわよ?≫
『うっ…』
梨佳はユリアの後ろで見ることにした。
「フフフフッ 結果オーライ ヒヒヒヒッ
うっかり みなさんの部屋の番号を忘れてしまって へへ そとから覗いて探していたんです フフ
私は“虹の代理戦争”を企画した者の使いで 尾道と申します フフッ
虹の代理戦争をより具体的に説明しにまいりました ハハッ」
リ「お前が」
マ「鉄の帽子の男の遣いだって?」
〈変わった名前ね〉
尾「そうですよ ホホホ 尾道(ヲノミチ)と申します フフ」
ス「ゔお“ぉい 何だ その喋りはぁ!! ふざけてんのかぁ!!」
尾「すみません 笑い上戸でして ヘヘ ? ええと 何のお話でしたっけ? ちょっと失礼します」
尾道は手袋を外し手を見る―
すると、手にはみっちり文字が書かれていた。
ツ「イレズミ!?」
尾「いいえ ペンで書いたカンペです 私はとても物忘れがひどくて へへ
ああ そうでした! 虹の代理戦争のルールの説明ですね へへ
そうだそうだ まずこれだな ヒャハハッ」
尾道は自分の手持ちの荷物から 3つの箱を取り出した。