長編U≪リボーン≫

□75話「転入生と、代理戦争の幕開け」
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梨佳は自分の家の電気がついていたので声を一応かけて入る。
するとムスッと顔の雲雀がお出迎え。
腕を組み かなりご立腹のようだ―

『ただいま戻りました…』
雲「……おかえり」
『すみません数日あけてしまって…』
雲「それはいいけど…誰といたの?」
『へ?……それはー…その…』
雲「やっぱりあいつ咬み殺してくる」
『いやいや! ダメですから! やめてください!』
雲「…なぜ止めるの…」
『それは―…その…』
雲「まぁ…いいや…お腹すいた」
『はい! 待っててください!』
雲「………」

雲雀は梨佳の背中を見て骸が戻ってきてからすごくうれしそうにしているのは知っていた。
しかし兄だとて取られるのは気に喰わないのが雲雀である。
キッチンでウキウキとご飯をつくる梨佳に―

雲「そういえば…あいつからこんなのが届いてね」
『へ?……なっ!』
雲「少し前から並中に通っていてね」
『なぜ……たしかに最近見てませんでしたが…』
雲「知らない」
『………』

梨佳は不安でたまらなかった…。
その理由は明日わかる。

翌日 書類を早めに片付けた梨佳は2年の教室へと行く。
そこには―

『凪!』
ク「梨佳っ…」
『すみません 数日いなくて…確認が遅くなりました…大丈夫ですか?』
ク「はい」
『………』
ツ「あのー…」
『あ! 凪のことよろしくね! 凪も何かあったら遠慮なく言ってね! できる限り相談には乗るから』
ク「梨佳! 骸様は…」
『ごめん! それだけは言えない…でも大丈夫』
ク「……っ…」
獄「おい!神崎 てめー!」
『あなたに何か関係がありますか? 獄寺隼人君…事情も知らないで首を突っ込まないことです』
獄「…っ」
『リボーン君 すみませんが彼女を頼みます』
リ「ああ」
ツ「いたのー!!?」
『では 戻ります…凪 京子ちゃん達と仲良くするのですよ』
ク「……はい……」

梨佳は気づいていた…まだ症状こそ出てないが刻一刻と彼女をむしばむだろうと―
内臓で彼女が苦しんでいる…と―。
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