長編U≪リボーン≫

□71話「炎真救出」
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「一人は嫌だ」と―

ツ「!!」

だが気づいた時にはまた次の岩のような瓦礫の塊が襲ってきていた。

また声が聞こえてきた―

「さみしい」と―

ツ「エンマなのか!?」
炎「コロス…ツナヨシ」

次々と瓦礫の塊はツナを襲い そのたびに声が聞こえていた―

「誰もいない」「僕は一人だ」「さみしい」と―

「助けて」と―

ツナは炎真のもとにやっとたどり着き声をかける。
だが―

炎「ツナ…ヨシ…コロス」
ツ「ぐっ! 目を覚ませエンマ!!」

ツナはエンマに拳を振るう。
しかし…

炎「コロス」
ツ「ダメかっ!………!!」

しかもツナの目の前には今までのよりも大きめな球体ができており どんどん瓦礫を引き寄せていた。
それはツナを頭上から遅い動けなくなる。

ツ「ぐあ!!」

獄「なっ…なぜっス!?」
山「なぜ避けなかったんだツナ!!」

そう それは避けることもできたが会えて避けなかった。
そしてまだツナの耳には声が聞こえていた。

「さみしい」「一人は嫌だ」と―
ツナはまだ炎真に語り掛ける。

ツ「聞こえるか エンマ!!」

この声は炎真にも届いたようだった。

ツ「オレがいる!! ここにいるぞ!!」

炎真は頭の中で考える 知っている声だと でも誰だかわからない…
友達だったのかも……でも どこかで覚えていたツナとのダメ人生と友達だと言ってくれた人―

炎「!! ツナ君!!」

炎真は気が付いた―
そして今まで受け取れなかった情報が大量に頭に流れ込む。
ボンゴレT世がちゃんとコザァートを助けようとしていたこと―

炎「そんな ツナ君…僕は…」
ツ「!! エンマ!! 正気に戻ったんだな!」

襲っていた球体もなくなり動けるようになったツナ。
炎真は頭を抱えて今までしていたことを後悔していた。

炎「ぼ…僕は…」
ツ「もういいんだ 助けにきた」
炎「!……ツナ君もボンゴレT世のように裏切らなかったんだね」

ツナと炎真は笑い合う―
しかし炎真は…

炎「でも…ダメなんだ」
ツ「!?」

エンマは苦しそうに顔をゆがめ―

炎「もう僕は自分の力を制御できない ア“ア”ッ」

ブラックホールが炎真の体からでてすべてを包み込んでいってしまう。

山「おい 嘘だろ!?」
獄「エンマ自身がブラックホールに!!」

雲「っ 梨佳離れないで」
『はいっ』

瓦礫も周りのものもどんどん引き寄せられていく。

炎「逃げ…て!!」
ツ「ぐっ 何て強力な引力だ!!」
炎「逃げるんだ!! みんな殺してしまう!!」
ツ「いいや 助ける!! 必ず!!」
炎「………!!」

山「でもツナの奴どーする気だ!」
リ「考えられるとすれば一つ…ブラックホールごとかき消すしかねぇ ビックバン並の超パワーでな」
獄「超パワーつったらX BURNERっスね!!」
『それでも足りないでしょうね』
獄「なっ」
『X BURNERよりはるかに強力なパワーが必要になります』
獄「X BURNERよりだと!?」

ツナは覚悟を決めて―
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