長編U≪リボーン≫

□71話「炎真救出」
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クロームの体を借りて現れた骸―

D「やはり来ましたね 六道骸 一目でわかります まったくもって優れた術士だと」
骸「あなたこそ一目でわかります 僕の忌み嫌うものすべての権化だと」
D「ヌフフフ 面白い男だ 腹を立てるのもわかるが 
怒りという感情は判断を鈍らせます まずはお茶でもいかがですか?」
骸「いいえ 結構 このまま 黄泉の国へ お連れしましょう」

ツナたちは炎真のいる洞窟へと来ていた。
ナッツは炎真のいるところがわかるのか走っていく。
そしてついた先には炎真がいた…ナッツは近づこうとした しかし―

炎「コロ…ス……」

という前と全然違うと気づいたナッツはツナに寄り添う。
ツナはナッツを抱きしめて言う コザァートはT世に裏切られていなかったと―
しかしその声も届かず しきりに 裏切られたと…殺されたんだと―
コザァートも妹もみんなボンゴレが殺したんだとうわ言のように並べる。
そして炎を灯す。

恨みと殺意の塊となった炎真―
ツナは獄寺たちに手を出すなといい前に出る。
そして大丈夫だと―
するとツナたちの後ろから…

雲「何言ってんの? あの小動物は僕のエモノだよ」
ツ「ヒ!! ヒバリさん!!」
『フフッ』
雲「まあ だけど君が殺されるの待っててあげるよ そのあとで僕が咬み殺す」
獄「んな―――!? ヒバリてめー!! ナメたこと言ってんじゃねーぞ!!」
山「まあまあ獄寺落ち着けって」
『恭弥なりの優しさだったんですが』
雲「ふん」
ツ「…ヒバリさん…すいません! じゃあいってきます」

ツナは死ぬ気丸を飲み ハイパー化する。

『伝わってよかったですね』
雲「……」

梨佳は雲雀に笑いかける。

一方ツナは―

ツ「エンマ!! オレの言葉を聞け!!」
炎「…………コロス…コロス…」
ツ「言葉が通じないなら拳でわからせてやる!!」
炎「ツナヨシ…コロス…」
ツ「目を覚ませ エンマ!!」

ツナは飛び炎真に向かう。
炎真からは何かが飛んできた。
それはツナのまわりで丸く広がる。
ツナはそれに引き寄せられていき まっすぐ飛べずにいた。

山「吸い寄せられてんのか!?」
リ「重力だな 恐らくエンマの大地の属性の能力とは重力を自在に操る能力だ」
獄「確かに…! 今までの念動力(サイコキネシス)のようなものもそれなら説明がつきます!」
リ「あの球体は星のように重力を持っているんだ」

ツ「こんなもので!!」
炎「コロス」

エンマはリングの力で球体を破裂させる。

ツ「球が潰れていく…!?」

その球体に開いた穴に吸い込まれるように球体がなくなった。

『あれはブラックホール…という訳ですかね』
リ「ああ 星が自らの重力に耐え切れず潰れた後に生まれたもの…」
獄「ブラックホールと言ったら 光すら抜け出せない超重力の穴!!」
リ「一度飲み込まれたら最後 どんな物質も原型をとどめず破壊される」

ツナは吸い込まれそうになるのをなんとか防ぐも炎がフルパワーでもそれはどんどん近づいてくる。

リ「やべーぞ!」
獄「10代目!!」
山「ツナ!」

傍らにいたナッツはツナに声をかける。

ツ「ああ なめるなよエンマ この前のオレ達とはちがうんだ ナッツ!! 形態変化!!」

ツナの腕にはガントレットが―
そして炎圧が上がりブラックホールを引き離す。

リ「まずは及第点だな」

ツ「覚悟しろエンマ!!」
炎「コロス」

エンマはまた先ほどとは違う球体を出し それは瓦礫を引き寄せ 岩のようになりツナを襲う。
それがツナに当たり砕け散る瓦礫…その中心の球体からツナには声が聞こえた―
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