長編U≪リボーン≫
□62話「終幕」
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ツ「見てくれが変わっただけじゃ オレには勝てないぞ」
白「ハハハ 誰が見てくれだけだって? ふざけるのもいいかげんに しなよ!!」
白蘭は背中の血で空を飛び出す。
又もぶつかり合うツナと白蘭。
ナッツも負けじと応戦してツナをサポートしている。
≪あれはもう人間じゃない イカレてるわ…≫
『ええ…』
怒涛の攻防戦が空では行われている。
ツ「お前の力はこんなものか? まだ序の口だぞ」
白「んはっ! なら僕は序の序の口さ!!」
血は無数の手になりツナに襲い掛かる。
ツナはそれをはらい 手を切り落とす それはユニのもとに落ちようとしていた。
ツ「しまった!! ユニに落ちる!!」
しかしユニは炎の膜で身を守る。
白「おしゃぶりへの炎の供給が本格的に始まっている…
本気なんだねユニ…本気でおしゃぶりに命を捧げて死ぬ気なんだね!!」
ツ「ユニ!?」
≪っ……!≫
『どうすることもできないんですか?』
≪ないわ…私たちは見守ることしかできない 何があっても…≫
『っ!ユニ…っ』
了「そんなっ!」
獄「マジで死んじまう気かよ!!」
太「ひ…姫!!」
野「ウソだろ姫ーーー!!」
京「やめて!!」
ハ「ユニちゃん!!」
ツ「まてユニ!! そこまでしてアルコバレーノを復活させる必要はない!!」
ユ「いいえ 彼らの復活は沢田さん達が平和な過去へ帰るためにも必要なんです
そしてそれは多くの人々の命を救うことにつながります…
ようやく私の力を正しく使うための機が熟しました…
これが私にできる唯一の賭け…そして避けることのできない私の運命」
ツ「ユニ!!」
白「僕の許可なく死んじゃうなんて 勝手なことが許されると思うのかい!!」
白蘭がユニのもとに行こうとするとツナが止める。
ツ「お前にだけはユニはわたさない!!」
白「どこまで君は僕の邪魔をすれば…!! 立ちはだかるんなら先に消すだけさ!!」
白蘭はツナを蹴り上げる。
ツナは負けず白蘭に立ち向かう。
骸「我々も手をこまねいていられません 結界の破りユニ達を脱出させるのです」
ディ「ああそうだな!! ユニがどうするにせよあそこは危険すぎる!!!」
骸「梨佳!」
『入れても外に出ることはできないです…』
≪探っては見たもののどこにも穴も何もない ここからユニを出すことも不可能!≫
ス「くそがぁ!」
ユニは祈りながら母や叔母のいるところへ行こうとするが途端怖くなったのだー
≪ユニの炎が…≫
『小さく…』
ユニは死ぬのが怖くなった―
ツ「? ユニ?」
ハ・京「?」
リ「どうした ユニ?」
白「もしかして 死を恐怖しているんじゃないのかい?」
リ「そんなはずねえ…と言いたいところだがないとは言い切れねえな…
アルコバレーノの姫といってもまだ子供だ…」
ツ「いいんだユニ!! 何か他の方法を考えよう!!」
ユニは涙を流しながら―
ユ「すみません大丈夫…他の方法はないんです みなさん…ありがとう」
≪ユニ!!≫
バ「よし! 今です!!」
桔「あれは!!」