長編U≪リボーン≫

□51話「白蘭の力と勝利」
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イタリアではいまだ戦いが行われているが日本では―

捕まっていた人たちが解放されていた。

桐弥「母さん!!」
凛佳「マーマー!」
『二人ともごめんなさい…怖かったでしょう…』

子供たちを抱きしめてケガが無いか確認する梨佳。
雲雀はそれを遠目で見ていた。

入「さあ 怪我人を緊急用ベッドへ」

『凪も大丈夫ですか?』
ク「はい」
入「ランボさん!! だ…大丈夫なのかい?」
ク「この子寝てる…」

入江が安心すると後ろから獄寺と雲雀が武器を持ちながら声をかけてきた。

獄「おい入江 一発殴らせろ ワケありだったとしても腹の虫がおさまらねぇ!」
雲「僕が先だよ」
入「い“っ ちょっ 君達?」

慌て出す入江にリボーンが待ったをかける。

リ「まあ待て お前達 入江にはまだ聞かなくちゃなんねーことがあるだろ?」
『だから武器をしまいましょ? 恭弥もですよ』
雲「……」

梨佳の言葉にあっさりとしたがう雲雀。

リ「白蘭の能力ってのは何なんだ?」
ツ「!」
入「…………うん 一言で説明するのは難しいが能力自体は極めて限定的な状況でしか使えないものなんだ……
  だがこの時代に起きているありえないことの多くが白蘭さんのその能力に起因している」

そのころベルとフランの前に入江の言う“ありえないこと”が起きていた。

スクアーロとユリアのところに通信が入る。

≪ん? 通信? フランからだよ?≫
フ「スクアーロ隊長― 6弔花 南に来ましたー」
ス「ちっ こっちはハズレか!!」
フ「それが驚いちゃいましたよ バカなセンパイの死んだはずの兄貴でしたー」
≪はぁ!?≫
ス「!? 何言ってやがる!!」
≪死んだって聞いてたのに…生きてるって…どうなってるの?≫
フ「どーも生きてたらしいんですよー ゴッツい執事付きで」
ス「よくわかんねーが 細かい話は後だ」
≪私たちも手が空きそうになくって…≫

二人のまわりには敵が倒れていたりまだまだ現れたりしていた。

ス「レヴィ ルッスーリア 6弔花だ ベルとフランのフォローにまわれ!」

ル「それがこっちも忙しいのよ〜
  今しがた北の方で爆発があって見張りがやられたみたい」

ス「何?」
≪北?≫

ル「レヴィが向かってるわ」

そのころ北方面に電気エイ(トルペディネ・フールミネ)で移動中のレヴィがいた。

ル「この様子じゃ敵さん 数にもの言わせて一斉攻撃を仕掛けてきてるわね」

そして北を見張っていた部下たちがわんさかルッスーリアのところに担がれてきた。

ル「あら?」
「ルッス姐さん…」
ル「怪我人もわんさか出てきたみたいだし 私も行けそうにないわ」

ス「了解だぁ ルッスーリア お前は城でサポートに専念しろ」
≪どーするの?≫
ス「まだここが片付かねぇ限りオレ達も動けねぇ…」
≪どんどん出てくるものね…≫

まだスクアーロとユリアのまわりには敵がいっぱい。

ス「ベル フラン!! 6弔花はてめーらで何とかしろぉ!」
≪無理せず頑張ってね!≫

その通信から少ししたあたりで変な通信が入った。

フ「姉さん…」
≪フラン?≫
フ「象のボックス兵器がボスの方向に飛んで行っちゃいましたー」
≪はぁ!?≫

そのころスクアーロが何かを見ていた。

ス「んだ ありゃあ?」

≪あれか…≫

ス「ルッスーリア!! 聞こえるかぁ!?」

とその時城の方から爆発音が聞こえた。

≪!? ラウル…っ≫
ス「……ユリア お前はラウルの安否確認に行け」
≪でも…≫
ス「ボスの援護は必要ねぇだろうが…ラウルはまだ幼い…」
≪スクアーロ…≫
ス「オレはまだここらで暴れることにする さっさといけぇ!!」
≪わかった! また後で!≫

ユリアは城方向へ向かう。
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