長編U≪リボーン≫

□48話「信じて突入」
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ツナたちは作戦に備えて女子たち主催のパーティーをしていた。
大人組はしっとりと飲んでいた。

そのころミルフィオーレはグロ・キシニアの仕掛けた罠に気付き動き出していた。

梨佳たちは了平を帰して子供たちを寝かせていた。

桐弥「母さん?」
『どうしました?』
桐弥「明日は哲と一緒にいればいいの?」
『ええ なるべく子供たちだけで行動しないでくださいね』
桐弥「わかった…」
『まだ何か気になりますか?』
桐弥「明日は父さんと一緒なんだよね」
『ええ そのつもりです』
桐弥「それならいいや! おやすみ」
『なんなんですか?』
桐弥「……」
『フフッ 行ってきますね』

子供たちが寝静まったころ雲雀のもとに向かう梨佳。
何やら向かう先から音が聞こえてきた。

『なんの音でしょう…?』

ふすまを開ける梨佳の前には―

雲「梨佳 これを向こうに返してくるよ」
『これ?』

雲雀の手元にいたのは獄寺の猫 瓜だった。

『わかりました』
雲「先に布団に入っててよ」
『はい』

雲雀はそそくさと瓜を返しに行ってしまう。
その後ろ姿を見送り布団に入る梨佳。

左腕がない自分に何ができるか考えながら目をつぶる。

雲雀は少しして戻ってきた。

雲「戻った…って寝てるね…」

雲雀は明日起こることがわかっている分 梨佳を愛でる。

雲「明日…僕を頼んだよ」
『…んっ? 恭弥?』
雲「起こしたかい?」
『いいえ…』
雲「まぁいいや 明日僕は変わってしまうからね それまでそばにいてもらうよ」
『……はい…』

梨佳はそれを聞いてうつむいて返事をする。

雲「10年前の僕をひっぱれるのは君だけだよ だから たのんだよ」
『っ…はい…』
雲「子供たちにも少し迷惑かけてしまうかな…」
『そこは任せてください!』
雲「無理はしなくていいよ 哲に頼んでもいいんだから」
『哲の胃に穴をあけるつもりですか?』

二人はつかの間の幸せをかみしめて一緒に眠りにつく。
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