長編U≪リボーン≫

□47話「霧が晴れてまた一歩」
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黒曜ランドではグロと骸たちの死闘が続いている。

イカの足をなんとか避けた梨佳とクロームだったが…

『凪…大丈夫ですか?』
ク「大丈夫……です」

グロはその光景を見て―

グ「そそるぞ すべてを剝いてやる!!」

その時クロームは気づいてしまった。
骸たち幻覚が消えかかっていることに…

ク「!! みんな!!」
『っ……』
【おやおや このあたりがこの手の限界のようですね】
ク「骸様!!」
【クフフ だからこそです】
『兄様…』
【グロ・キシニアにとって我々は何なんでしょうねぇ】
ク「………」

クロームのボンゴレリングの炎の威力が増す。

千「決めるよ クローム………めんどいけど」
ク「……うん」
犬「いってらっさーい」

犬はいまだイカの足を数本止めている状況だった。
千種は走りだし飛ぶ。
飛んだと同時に分身を出して攻撃をする。

グ「フッ ヤケになったか 余力で作った低レベルの幻覚の分身を見分けられぬとでも思うのか?  
有幻覚(ジッタイ)はこっちだ」

グロはイカの足で千種の分身を消すも油断していたようだ針が当たってしまう。

グ「な!! ぐうぅ」

骸「恥じることはありません その昔ボンゴレも引っかかった手だ」
グ「くっ!」

『懐かしい 幻覚に潜ませた攻撃―これは見破れなければ防ぐことは無理です』

グロはどれが幻覚でどれが実体なのかわからなくなっていた。

骸「クフフフ 幻覚…有幻覚 幻覚に潜む有幻覚…有幻覚から生まれる幻覚
  真実の中に潜む嘘…嘘の中に潜む真実 これが霧
  君の不幸は僕の計画に組み込まれたことです
  思惑通り クロームを使い 小さな労力で君を倒すことができた
  控えている大仕事にも支障なさそうだ」

『兄様 まさか前から…』

グ「おのれー!!!」

骸はグロを倒す。
黒曜ランドに大きな爆発が響く。

その様子を外から見る男がいた。

了「! 遅かったか…無事だろうな あいつは…極限に」
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