長編U≪リボーン≫

□46話「黒曜ランド」
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一人の少女がお腹を空かせて黒曜ランドにいた。
不安と恐怖でいっぱいであろう少女はー

ク「骸様…犬…千種……梨佳…」

するとどこからともなく音が聞こえてくる。

ク「……犬?」

振り向くと舞い落ちる鳥の羽…

グ「まさか 再び相見えるのが10年前の姿とはな」

少女の目の前に一人の男―
白い隊服を着ていた。

ク「!!」
グ「だがここの情報がガセでなかったことは喜ばしい
  あった あーった 本当にあった」

その男はリングに炎を灯しボックスを開ける。
その男名をーグロキシニアーと言う。

グ「クローム髑髏 試食会場」

グロキシニアの隣には雨の炎を纏ったフクロウがいた。
少女―クローム髑髏―は見知らぬ相手に警戒する。

ク「………誰?」
グ「グロ・キシニアだ
  その様子ではタイムトラベルを理解(ワカ)っていないな
  さしずめ不思議の国に迷い込んだアリスというところか
  しかし10年前がこうもガキとは 熟したクロームの方が趣味だが…どれ」

グロはクロームの前に行く。

ク「!!」

クロームの腕をつかむグロ。

グ「何かで固めてあるのか? こいつのせいでレーダーに反応がないのだな だが間違いなさそうだ」

クロームの手にはボンゴレリングがー

グ「リング リング ボンゴレリーング」
ク「痛い!」

クロームはなんとか逃げ出す。

グ「いたい〜か」
ク「!」
グ「男に触られて嬉しいようだな ほおの赤みが欲情を隠しきれていないぞ」
ク「……? 生まれつき」
グ「ヒッ!」
ク「出てって……ここは私たちの場所…」

鞄から武器を取り出すクローム。

ク「ここには骸様と犬と千種と梨佳が帰ってくるの!」
グ「いいぞ やはりお前は上等だ」
ク「?」
グ「一途な思いをぶち壊してトラウマ植え付けるのは胸が躍るぞ」
ク「…………?」
グ「いいか 少女クローム その骸様は 私に敗れた」

グロから衝撃な話を聞いたクローム…
だがー

ク「うそ!」

武器をグロに向けて振るう。

グ「さあ もっと その鈴の音のような声を 奏でよ!!」
ク「ああっ!!」

グロに反撃されてしまうクロームー
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