けんかップル

6話
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緑谷side



待ってても止まりそうにないから
渋々、声をかけてみた。






緑「...あ...あの......2人とも......?」









「「......!!......デク!!」」









振り返るタイミングも、声も揃ってる...。






ただ違うのは......表情、かなぁ...。



名無しが嬉しそうなのは、こっちも嬉しいけど...。

.............かっちゃん、完全に怒ってるよ.....。











「...ねえ、聞いて!!

今日は、どっちの家に泊まるか...って話してたんだけどさー!」











名無しは、ニコニコしながら
僕の腕をぐいぐい、かっちゃんの家の前まで引っ張った。




......というか、もう...どっちの家でもいい気がするんどけど......。





かっちゃんに睨まれながらも
なるべくそっちを見ないように、名無しの話を聞いていたら。












「さっき、クラスの男の子とたまたま会って話してたら...。

......勝己、拗ねちゃって!!」





爆「...拗ねてねえわ、ボケ!!!!」












......ケンカに至るまでの内容が、大体把握できた。




..........分かりやす過ぎるよ、かっちゃん......。










「...だって、さっきからずっと“不貞腐れ無愛想勝己”だったじゃん!」





爆「...その名前、だっせえんだよ!!

完全にナメてんな!!....覚悟しろよ!!!」





「...キャー!......こっわーい!」










ここまで、名無しとかっちゃんの会話を聞いていて
なんだか...思うことがあった。






..........2人の雰囲気が、心なしか変わってる......?






ケンカは、いつも通りしてるけど...。


......なんというか......。


...名無しは、今までよりさらに「かっちゃん大好き」って言い方だし...。





......なにより、かっちゃんが......ちょっと丸くなってる......?











緑「..........2人とも...何かあったの?」










「..........??

........何か??......あったっけ?」





爆「..........知るか。」









「...あ。......何か知ってる顔だ。

勝己が心当たりあるみたいだから、何かあったみたい。」









緑「........完全に、他人事だね...。」

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