けんかップル
□5話
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貴方side
「..........勝己...。」
顔を上げた勝己の頬を
両手で包んで、目を合わせた。
「......私...勝己の思ってること...全然知らなかった。」
爆「......知らなくていい、っつっただろ。」
雄英高校の校門のところで言ったあの言葉。
......そんな意味だったの...。
......分かんないよ......。
........なら...あの時ずっと言ってた
めんどくせえことになる
...ってのは......。
「......雄英行った時は...。
...私がモテるのが......イヤだったんだ。」
爆「........だったら、なんだ。」
不貞腐れたみたいに、眉間にしわを寄せてるの...。
..........図星だって、バレバレ。
「............................そうなら.....幸せ者だ、私。」
私の照れ隠しに気づかない、鈍感な勝己。
...なんて思ってたけど、鈍感なのは...私だった。
勝己は、私の感情...全部...。
...恥ずかしかったり、怖かったり...。
......全部、知ってた。
...知ってて、たくさん...我慢してくれてた。
「......こんなに大事にされてるなんて...。
...なーんにも、知らなかった！」
爆「...てめえ...嬉しげに言ってんじゃねえぞ！」
「...だって...！
..........嬉しいんだもん！......仕方ない！！」
爆「...仕方なくねえ！！！
人の気も知らないで...フラフラと...！！！」
「勝己が繋ぎ留めてくれれば、なんにも問題ないしー！！
...私のこと好きなら......余裕、でしょ？？」
爆「........当たり前だ！！！」
今まで散々、そういう...いわゆる“エロい系”の行為から逃げてきたけど
勝己となら...って、思えるようになった。