けんかップル

2話
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貴方side





私の方から誘ってやろう。





そう考えてから、もう何十分経ったんだろ...。








「......ぐぬぬ......。」








爆「...なんだその鳴き声。」




「...鳴き声じゃない!!」







勝己はとっくにお風呂から上がってるし
たぶん、もう少ししたら.........寝るし。



何か言わなきゃ......何か......。












「久しぶりに泊まりに来たんだから
もっと何か、言うことあるんじゃないの??」












......って、違ーう!!!!



なんで、また...こんな可愛げないこと...。







爆「...久しぶりにっつうか...家隣だろ。」











「...あ、そんなこと言うんだったら
もう泊まりに来てあげないから!!...マジで!」











......って、ノってどうすんの!!!




さっきから、思ってること素直に言えなくて
突っかかるようなことばっかり言ってるじゃん!







ツンデレかよ!!!......いや、絶対ヤダ!!!













爆「......さっきから偉そうに、ゴチャゴチャうるせぇ...!」













「......!!........いった!!」






いきなり勝己のでこピンを食らってしまった。


見事にクリティカルヒットしたそれは
小さい頃から、ずっと勝己が私にだけしてきたことで。















「でこピンって!!
小学校の時から、変わんないじゃん!

人のことばっか言って、勝己も成長してないんでしょー!」









爆「お前の胸よりは、全然成長しとるわ!!」










「...おい!!

1日に何回、胸の話してんの!!...バカにすんな!」






爆「何回って...まだ2回目だろうが!」















気づいたらまた、何かしらの言い合いに...。








...勝己となんやかんやと言い合うの...

..........嫌いじゃないよ..........。








けど...今は、そうじゃない。

















「........あ...の、さ......。」

















爆「...............うるせぇ。」















意を決して、さっきからずっと言いたかった言葉を口に出そうとしたら。




急に、勝己の大きな手が
私の目を覆って、目の前が真っ暗になる。










目を覆ってすぐに、勝己は私に短いキスをした後

















爆「..........お前、今...何考えてる。」


















と、覆っていた手を離した。

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