けんかップル

6話
1ページ/4ページ

緑谷side





放課後。





僕はまた、真っすぐ家に帰れないでいた。










緑「......なんでまた...すぐに帰っちゃうんだろう...。」










理由はまたしても、かっちゃんにプリントを渡すためだ。




かっちゃん、帰るの速すぎて
相澤先生がプリント渡したくても...大抵、もういないもんね...。


..........先生も大変だ......。






......あれ?...でも、僕...先生より大変な気がするぞ......。






あの角を曲がれば、かっちゃん家...というところで
また聞こえる名無しの怒ってる声。










緑「......................また、だ...。」










自分が止めに入るのを想像して
頭を抱えたくなる。




............なんで、いつもケンカになるんだ...?





もはや、疑問にすら思えてきたぞ...。








プルプル震える手で、プリントを握り締めて
さっきと比べて、随分ペースダウンした足で角を曲がった。












「...だーかーらー!!

なんで勝己は、そういう態度なの!?」




爆「......知るかよ。」






「...うわっ、出た!!

...“不貞腐れ無愛想勝己”!!」






爆「...だっせえな、その名前。

...てめえの頭ん中が、知れてくるわ。」









「これでも、学年の5位以内には入ってますー!!

ウチの高校の偏差値、分かってんでしょ!?」









爆「...雄英の方が、それより高いけどな。」





「...ちょっとです、ちょーっと!!

なんなら、同じテスト受けて勝負した方が早いか!!?」





爆「......あ?.........上等だ!!!

テストだけじゃなくて、ヒーローとしても俺が上だけどな!」










「...はあ!!?

だったら、同じ事務所入って私の方が上だって証明してやる!!」










爆「...やってみろや!!!」
















......え...えええぇぇ......。




...ちゃっかり、同じ職場目指しちゃってるよ...!?




......本当はすごく、仲良しじゃないか......。










................し...知ってたけれども......!!

次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ