相愛smell 2

2話
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轟side









「..........食べ過ぎた。」









俺の好きな人は。







「...ケーキ、奢ってくれるなんて、それこそ聞いてなかったのに...。」







律義で真面目で。



よく告白されている...ということにも
あっさり、納得してしまうほど...かわいい。









「......ありがとう。

......お返し...何かで絶対するから。」









本人曰く、父さんに似て
かなりドライな、かわいげのない性格らしい。



けど、口調ほど大人びてはいるものの
“かわいげのない”と思ったことは1度もない。








轟「......晩ご飯、入りそうか?」







「.........ぎ、ギリギリ。

明日が土曜でよかった。
...朝から減らしても、問題ない。」





轟「学校がある日だと、朝ご飯減らして問題があるのか?」







「.........あー.......うん。

単純に、頭が働かなくなるだだけ。...授業がキツい。」







轟「...俺も午前中は、普通の授業だな。」







「......午後からヒーロー系?」






轟「..........ああ。」




「..........そっか。」











香野と付き合うようになってから
知らなかったところをたくさん、知った。





意外と照れ屋で、恥ずかしがることも多いこと。


それに比例するように、顔が赤くなること。




甘いものは基本、なんでも好きで、苦いものも好き。


辛いものは少し好まない程度で
嫌いな食べ物も、ほとんどない。




そして。









「......雄英は、勉強も大変だって聞いた。」







轟「...授業聞いてれば、そんなに慌てるほどじゃない。」









「.............そっか...。」









本人に自覚はなさそうだけど
割となんでも、感情が顔に...表情に出やすい。
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