相愛smell

7話
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貴方isde




ミキに熱が下がったことをメールすると
丁度、リョ―とマメと晩ご飯を食べに行った帰りだったらしく
そのまま、家に寄ってくれた。








ミキ「...じゃあ、明日も休む予定なのね?」








「......うん。

私は行くつもりだったんだけど、母さんが心配して。」





ミキ「...風邪自体、かなり長引いてるんだから...そりゃ心配するわ。」








休むことを話すと、残念そうに肩を落とす。


私が学校に来ないことを残念と思ってくれているなら
それはとても嬉しいことだと、我ながら少し感動した。










ミキ「...マメが嘆いてた。

“はやく名無しちゃんに会いたい〜!”

って。......リョ―は割といつも通りだけど。」










マメの泣きそうな顔が浮かんで
それを宥めるリョ―の苦笑も浮かんで。



マメの泣きそうな顔には、みんな弱い。



思い浮かんだだけでも、罪悪感に駆られる。





まあ、リョ―がいつも通りなのは...なんと言うか、思ってた通りだけど。











「リョ―は慣れてると思う。

中学の時は結構風邪引いてたし...。」






ミキ「......たしかに。

あんたが学校休む度に、男子たちが嘆いてたわ。」






「......なにそれ。」












ミキ「......ま。
こっちは気にせず、ゆっくり休みなって!

..................た、だ、し。」







急に顔をグイっと寄せたミキは
目をキラキラと輝かせて












ミキ「......例の、彼のことは気遣いなよ!?

休んでる間、ずっと一人登校だったんでしょ!
...あーあ、寂しかっただろうなぁ...。」












と、わざとらしく言いながら
チラチラと、私に期待の眼差しを向ける。



......や、そんな期待されても......。











「......割と大丈夫そうな性格だけど......。」






ミキ「...見た目で判断しない!!」











.............え。




......ミキには言われたくないよ...。
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