心の容量

7話
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貴方side





塚「...16...17...18...。
......両脚重症の彼を除いて......ほぼ全員無事か。」





オールマイトと、プロヒーローたちのおかげで敵は引いていった。



緑谷くんが重症らしいけど
聞くところによると、彼の個性のせいらしい。




人数を数えるために、適当に二列ほどに並んでいたら





轟「...哀瀬、そっちはどうだった。」





前にいた轟くんが振り返る。





「...ぁ...割と、大丈夫だった。
.........轟くんは?間に合った?」





轟「......ああ。」





轟くんの少し不満そうな顔に
疑問を抱きつつも、無事でよかったと
とりあえず安心した。











尾「葉隠さんは、どこにいたんだ?」




私の後ろでは尾白くんが苦労したらしく
葉隠さんと話をしていた。






葉「土砂のとこ!
轟くんクソ強くてビックリ!

......し、か、も、ねぇー!!」






...............!?



は、葉隠さん...土砂ゾーンにいたの!?






「...............!!!
...は、は、葉隠さん!」





葉「...あ!...名無しちゃん!

どうだった?どうだった??」




「ど、どうだった...って??」







葉「......お姫様だっこー!!!」







「.......っ、っ!??///」





やっぱり見てた...!!







葉「...わお、顔真っ赤だよ。

...あ、轟くん...名無しちゃんさ
お姫様だっこ良かったって!」







そ、そりゃあ顔くらい赤くなる!



と思ってたら、まさか
轟くんに言うとは思わないじゃん!!






「...い、言ってない!!///」






葉隠さんが大きな声で言うから
周りにも聞こえてて、女子はみんな
目をキラキラさせてこっちを見る。




でも、轟くんだし
少し迷惑そうに何か言うはず!




そう期待していたのに...。








轟「.............そう、か。」








満更でもない顔をする轟くん。





葉「..............お、お??」




八「................こ、これは。」





ざわつく周り。



私の中では、また
あの時と同じようにキュンと
胸が苦しくなった。








「.........え.........私.........。」








いや、違う。



分からないけど、きっと違う。





だって...だって、さ。








私が知っていいものじゃない気がする。














....................恋、なんて。


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