心の容量

3話
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貴方side




結局、学級委員長は飯田くんになった。




食堂での活躍を見て
緑谷くんが、推薦した結果。



ももは、なんだか納得していなかったけど他のみんなは賛成だった。








私は、今日のところ昼からずっと轟くんの言葉が気になっていたのが原因か

ももに、元気がないと心配された。





それもあって、放課後に
クラスの女子でアイスを食べに行くことに。



登校初日で、友達も出来たし
女子のみんなとも、もうすっかり打ち解けた。






麗「...名無しちゃんはアイス、なんの味が好きなん?」






教室を出て、廊下を歩きながら
お茶子ちゃんがニコニコしながら聞いた。




「......なんだろ......。
割となんでも大丈夫かなぁ。」






というより、アイス自体あまり食べないから...。



そもそも好きな味とか、考えたことあまりないかも...。








蛙「好き嫌いがないのね。いいことだと思うわ。」








「......嫌いもないけど、好きも少ないかも((笑」









今日食べに行くアイス屋さんは
お茶子ちゃんのオススメのお店だと
そんな話をしながら長い廊下を歩く。






靴箱まであと少し、というところで
急に誰かに後ろから腕を掴まれた。




びっくりして振り返ると









轟「............哀瀬...........。」









「.......轟くん?......どうしたの。」






走って来たのか、轟くんが肩で息をしていた。



腕を掴まれたのもそうだけど
息が上がっている轟くんを初めて見た。



他のみんなもびっくりしている中
轟くんは、私の腕を掴んだまま







轟「......少し、いいか。」







と、私の目をじっと見た。

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