心の容量

2話
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貴方side






相「哀瀬の紹介終わったから
お前ら、学級委員長決めてくれ。」






私の紹介のせいで遅れてしまった、今回のHRの本題。



先生が言い終わると、ほぼ同時に
クラスのみんなが手を挙げた。




「...ぅわ、みんな...すご...。」




八「名無しは立候補しませんの?」





手を挙げられずにいる私に
ももは、綺麗に手を挙げて聞いた。






「え、うん...まだ、日も浅いし...。」






...自信、ないし...。




と、言うや否や







八「そんなことありませんわ!
私たちも、まだ3日目ですもの!」







ももは、そう言って笑った。



「.......確かに。」



こういうのは、やっといた方が
いいんだよね......!







「...はい!...私も、する!」







手を思いっきり挙げた時




飯「静粛にしたまえ!」




メガネの子が、近くの席の
赤髪の男の子を中心に注意した。




雰囲気というか、なんというか。






今まで、学級委員長やってきたんだろうなぁ






って感じのメガネの子は





飯「...ここは、投票で決めるべき議案...!」





と、言い切った。




言い切った、けどさ。








切「そびえ立ってんじゃねーか!」








その子の、立候補の手も
素晴らしく、天井に向かって立てられていた。








相「...時間内に決めりゃ何でも良いよ...。」

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