-秋雨の歌、秋風の音-
しとしとと降り続く雫
紅く色づいた紅葉の葉は
天より降り注ぐその雫を
柔らかく受け止める
それはまるで貴女のようで…
『______________』
嗚呼、今日も
____貴女はここに訪れてはくれませんでした
吹きつける冷たい風に包まれながら
私は赤い傘を広げる
この時期の雨はなんて冷たいのだろう
こんなときに
貴女の細くて暖かい手に触れられたら
…明日は手袋でも持って行こうか
ひしひしと濡れた落ち葉を踏む感覚と
着々と迫りくる冬の気配を感じながら
______________
もう還らぬ貴女を想う。
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最終更新日 2017/05/30
《また貴女に逢えるまで、私はずっとこの木の下で待ち続けよう》