コースター//(カレー)

□5.6
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 坂道を下り外に出ると、町のどこのビルも、警備員とか警察官とかうろついててなんだか物騒だった。
今日なんかイベントあったかな?
考えてみるが、どうも有りそうにない。
駅前まで来ると、壁のテレビに大きく写し出されているニュース画面。

「『ぬいぐるみの首に爆弾をしかけた』」

縞がテロップを読み上げる。


「これを解いてくれという依頼が来ていた。今、世間の注目を集めている。ちょうどこっちに来ているからいい機会だろう」






「やっぱり探偵なんですか」
僕が思いきって聞くと、縞は困ったように笑う。
「守秘義務だ」
答えみたいなもんだなと、その顔を見ながら思う。
「僕が行く必要は」
「ある」
断言される。


「俺が寂しいだろうが」

くっ……
なんなんだこの人。

そんなにはっきりと言われると困る。
それなら仕方ないですね、といいそうになる!
しかし素直に言うのは躊躇った。
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