コースター//(カレー)

□5.6
13ページ/14ページ

 途中から、僕は会話を聞き取るのをやめて砂浜を歩いていた。

 やがて、ペットボトルやタイヤに紛れて、ぬいぐるみの頭を見つけた。
「あ、これ……」

本当にあったとは。
衝撃を関知するやつだとやばいと思って慎重に覗き込んでみる。


 特に変わったようすはないが、と思っていると、ぬいぐるみが燃えだした。


僕が慌てて後ろに下がると、縞が走ってきてバカ、と僕を叱りながらそれを掴んで海に放り投げる。
「ごめんなさい……」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ