コースター//(カレー)

□5.6
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 爆弾があると想定した場所を縞が告げると同時に、電話の向こうの相手も告げた。
答え合わせだ。
二人の声はぴたりと一致して、それはつまり二人の結論は同じってことらしかった。

「じゃ、下半分、こっちの地域担当するから」
縞がそう言い、私は上だと通話相手は答える。
なんだ、この展開は。
「ううちゃんの首型爆弾、計5つ。上が3つで下が2つだ」

ううちゃんって。
地域でアニメをやってる奇妙なうさぎ星人のキャラクターだ。
子ども向けだし、僕は観てないけど、最低限の知識くらいはある。

「行くぞ」

「行くって」

「この場所」

縞は言うが早いか、玄関へとむかっていく。


なんてこった。
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