コースター//(カレー)

□3.
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 食事が気に入ったらしい。なつかれたようだ。

「お前いいやつだな!」

スーパーのごみ箱に空を突っ込んで、自分のアパートを目指す。

「縞さんはこれから……」
どうするんだ、と聞こうとすると、彼女はにかっと笑った。

「手伝わせてやろう」

はぁあ!?

「何をです」

「娘探しだ」

「……おう」





「俺に惚れているのだろう? 感謝しろ」

こ、この人、なかなかのメンタルの持ち主と見た。
「……僕が手伝う理由にはなりませんね」

なぜかドキドキしながら、彼女から距離をとる。こんな面白人類が僕と出会うことなんかあるのかっ。

「そうかそうか。それほど手伝いたいか」
「いってませんっ!」

坂道を登りながら彼女を見る。
最初は寝ててよくわからなかったが背が僕より高い。
海外モデルみたいだな。
童顔で背が高いって騙された気分!(騙してない)
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