欅の森vol2

□書ける?
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佐藤「あ、名前」
『ああ、しーちゃん』

メンバーの佐藤詩織と出くわす。

佐藤「どこに行くの?」
『ん?楽屋』
佐藤「私も戻るし、一緒に行こう?」
『いいよ』

二人で歩く


『ついに新しい名前発表されたね』
佐藤「うん」
『どんなグループになるんだろうね?』
佐藤「それは、私たちが知りたいw」
『確かにw』

佐藤「今ってさ、世の中大変な状況じゃない?」
『そうだね』
佐藤「今回は、私にとっては良かったのかも」
『どういうこと? 留学が延期になったじゃん、いつ落ち着くか分からないし』
佐藤「うん、それはとても残念、でも・・・・・」
『でも?』

しーちゃんが俺を見る

佐藤「改名って大切な瞬間にちゃんと立ち会えたからw」
『ああ、そっか、そうだね』
佐藤「留学してる時に改名しちゃってたら、帰ってきたときに戻りにくかったかもw」
『え〜、そうなの?』
佐藤「もしかしたらって話w」

そう言って、しーちゃんは少し笑う

『あんまり、ドキッとする話をしないで?w』
佐藤「ごめんごめんw」

佐藤「ねえ?」
『ん?』
佐藤「櫻坂って書ける?」
『え?』
佐藤「書ける?」
『簡単な方なら・・・・・w』
佐藤「書けないんじゃんw」
『うっさいなあw』
佐藤「それは、スタッフとしてどうなのかな〜?w」
『覚えるよw』

佐藤「でもさ」
『今度は、何?』
佐藤「私たちのグループ名って、何で画数がこんなに多いのかな?」
そうやって、櫻の字を空で書いてみる、しーちゃん

『確かに、欅も多かったもんねw』
佐藤「そういう縛りで選んだのかな?w」
『ウソ、マジで?w』
佐藤「ありそうじゃない?w」
『確かに?w』



武元「佐藤さん、あ、名前、二人でどうしたんです?」
佐藤「あ、唯衣ちゃん、うーん、名前って櫻坂って書けないらしいよ?」
武元「え〜!?それってスタッフとしてアカンのちゃう?w」
『だから、覚えるってば!!』


Fin


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