監督の妹 A3!
□監督の妹2
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万里「まじかよ……。」
…いやいや…え?万里くん劇団の子だったの?
「あれあれ?2人とももしかして恋人同士だったりして〜!?」
万里「っいや…ちがㅡㅡ」
「万チャンこんな可愛い子が恋人っスか〜?!!それなら俺っちにも早く紹介して欲しかったっス……!!」
「うっさいわんわんコンビ、お前は衣装の手伝いの続きやるんじゃなかったの、ほらやるよ?」
「あ!幸ちゃん!今すぐやる〜!!」
万里「っあ!おいちがうからなっ!…ったく。」
私と万里くんを恋人同士だと勘違いした2人と幸ちゃんと呼ばれる男の子はどこか別の部屋に行ってしまった。
いづみ「…で?2人はなんで知り合いなの??」
「あ…同じ学校なの。それに今日初めて学校で万里くんに会ったばかりで…。」
いづみ「え?!今日初めて会ったばかりって…………もしかして万里くんまた学校サボってる??」
万里「あー…サボってんな…。わり。」
いづみ「っもう!サボるのは勝手だけど卒業出来なかったら知らないからね?」
万里「へいへい、気をつける。」
この様子だと万里くん相当学校行ってないみたいだな…。
いづみ「そうだそうだ。皆に自己紹介して貰わないと!!ね?皆!」
「そうですね!これからお世話になりますし!!これからよろしくね!亜矢ちゃん!俺同じ学校だから亜矢ちゃんのこと何回か見かけた事あるよ!」
咲也くんと言う子がキラキラの笑顔で私に向けて言った。
…良い人だなあ。
「うん。よろしくね!咲也くん」
すると横から何かが近づく気配がして、横を向くと整った顔がすぐ側まで近づいていて息を呑んだ。
…??!!誰?!
「……アンタ監督の妹なの?確かに似てるかも…」
キスできそうな距離感だし、じーっとこっちを見てて私まで緊張してくるんだけど…。
咲也「真澄くん!いきなりそういうのはマズイってば!!」
咲也くんは顔を赤くして真澄くんを私から引き剥がそうとする。
真澄くんと言う子は咲也くんの引き剥がそうとする力にビクともしないでずっとこっちを見ている。
「…あの。…えっとどいてもらえるかな?…真澄くん?」
恐る恐る真澄くんに言うと、
真澄「…ヤダ。アンタ監督に似てるしちょっと観察。」
「おお…!マスミが監督以外に興味シンシンダネ!!」
「いや監督には関係あることだろ…。」
シトロンさんと綴くんという2人がそんな話をしているが………
……そんなことより早くこの状況から逃れたいんだけど…!!!落ち着かない!!
…どうしよう。そう思い万里くんの方に目を向け助けを求めようとしたその時ㅡㅡㅡㅡㅡ
誰かが私の肩と真澄君の肩に手を置き、勢いよくグッと引き剥がされた。
「……ほら真澄。そこまでにしときな。」