狼少女と悪魔な執事

□第1話
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「おい、今日はあのファントムハイヴ伯爵が家に来る日だ。用心棒しっかりしろよ!」

横に太い体、お世辞にもカッコイイとはいえない顔のこの男の名をエビルス・ダンブルゾン。資産家であり私の主。


『了解しました』

あーあ!

なーんで私こんなは人の用心棒なんてやってんだろ。

別に面食いって訳じゃないし活力さえ貰えればなんでもいいんだけどさ、
こいつ気持ち悪いんだよね...



ってかあのファントムハイヴ伯爵が来るのか...
ファントムハイヴ伯爵ってあの女王の番犬でしょ?

あんた殺されるんじゃないの?
最近薬の流通にまで手ぇだしはじめたし...
まぁ、殺されそうになったら私が守らなきゃなんだけどね!
一応私の主サマだしね。


なーんて思ってたら伯爵来たみたい

「「「いらっしゃいませ」」」
『いらっしゃいませ』

って、これが伯爵!?
ちっさ!
ってか隣にいるの悪魔じゃん!
うっわ、勝てる気しないんだけど...

「ようこそいらっしゃいました!ささ、こちらへ」

主がファントムハイヴ伯爵を応接間まで連れていった。

私もそれについて行き、伯爵と向かい合って座っている主の隣で待機する。


伯爵の執事もそうしてるし

「それでは、ビジネスの話をしましょうか!」

主が伯爵に話しかけると、

「いや、今日は別の要件で来た」

笑いながらそういう伯爵

隣の悪魔も微笑んでいる

げ...嫌な予感しかしないんだけど!

「貴殿は最近薬の流通に手を貸してるみたいだな」

「っ!」

やっぱりそのことか...!

伯爵の言葉に焦る主



言い逃れは出来ないと判断したのか

ビー、ビー、ビー

懐から取り出したスイッチを押した主。

あのスイッチ、押すと屋敷全体に音がなって執事がこの部屋に集まってくるんだよね...



武器を持って。



ドタドタドタドタ

バンッ

扉を開けて入ってきたのは銃を持った執事達。

そんなもので悪魔に勝てるとは思えないけど、時間稼ぎくらいにはなる.....はず!



『主!こっちです!』

主に声をかけて執事達が入ってきた扉とは違うもう一つの扉を開ける。

「どこへ行かれるんです?」

聞こえてきた声に振り返るとそこに居たのは伯爵を抱えた執事。

クッソ、あいつらじゃ時間稼ぎにもならなかったか

哀れ執事達!

「メイ!あいつらを殺れ!私を守れ!」

『はい、ご主人サマ』
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