ヘリオトロープ

□FILE.2
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外では雨が降り続く中、店内では事件関係者の声が響く。


「た、探偵だと!?
お、おかしいじゃねぇか!?初音に雇われた探偵が、何で初音と俺の結婚パーティーの店で偶然ウエイターをやってんだよ!?」

「偶然ではありませんよ…
僕がアルバイトとして採用されたこの店を、パーティー会場に選んでもらったんです…」


パーティー会場にこの店を選んだのは初音さんであることを降谷さん、いや、さっき目暮警部に名前を聞かれて安室透と名乗った彼は伴場さんに確認した。

この店にしてもらった理由は初音さんに頼まれて伴場さんの動向を監視するためだったらしい。

先程から目に付いていた伴場さんのズボンについている染みは彼が、伴場さんが女性に言い寄られないようにするためにわざとつけたもののようだ。


そして、驚くことにさっきの言い合いに参加していたサングラスの男も伴場さんに雇われた探偵らしい。


この空間、自称探偵多すぎやしないか…?
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