COLORFUL WORLD


□第4章:Pure White Jealousy
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リリは湯船に身を沈めて、高揚した自分の体を落ち着かせている。

最近、クザンの行動を見ているだけで、体を重ねている時の事を思い出してしまう。
この前、目の前で披露された楽器を奏でるような滑らかな指の動きは、見ているだけで淫乱な気持ちにさせ普段の手の動きでもそれを思い出させた。

どうしてクザンはあんなに私の敏感な細部を捉えるのがうまいのだろう。舌の動きや指のちょっとした動きでも、全て気持ちの良い所ばかりを抑える。やっぱり、熟練された技なのだろうか。

落ち着かせる所か、そんな事を考えていると体はますます疼いてきているのが分かった。どうする事も出来ずに蹲り顔を膝に突っ伏した。
すると、浴室の扉を叩く音がした。

「リリちゃーん。俺も入っていい?」

「だ、ダメ!!」

リリはビックリして、即座に返答をしたがその言葉を無視してクザンは浴室の扉を開け、堂々と入ってくる。

「ダメって言ったのに・・・!」

「だって、お前さん怒ってるから、気になっちゃうじゃないの。ほれ、ズレて。」

浴槽の淵に寄りかかっているリリに促すが、動こうとしない。

「もー、何よ。何怒ってんの?」

クザンは無理矢理リリをずらし、背後に回った。リリは体を丸めクザンにくっつかないようにしている。
怒っている理由が分からず、クザンはただリリの背中を眺めている。湯船のお湯水面が静かに揺れる音だけが響く。

「不器用って言ったから怒ってんの?」

眉を潜めリリに尋ねると、リリは小さく呟いた。

「怒ってないよ・・・」

それを聞くとクザンはリリに腕を回し体を引き寄せる。リリの様子がおかしいのは明らかだった。

「じゃあ、なんでご機嫌斜めなんだ?」

なかなか答えないと、クザンは人差し指でお湯の表面を弾きリリの顔に湯を掛けた。リリはその指の動きを見るとまた体が熱くなり、パッと目を逸らした。

「んん〜?なーんか、変だなぁお前さん・・。」

クザンは顔を覗こうとするが、リリは顔を背ける。
何も答えないリリに諦めてお風呂を出ようとすると、焦ったリリは、立ち上がったクザンの手を握り引き止めた。

「なに、話ししたくないんじゃねぇの?」

「あの・・・」

リリは引き止めるだけで、何も言おうとはしない。クザンはリリ持ち上げると自分の方へ向かい合わせに座らせた。

「う、うわっ」

突然腰を掴まれたリリはビックリしていたが、あっさりとクザンの腹の上に座らせられた。
二人は湯船に身を沈め、無言で向き合う。
リリは視線を泳がせ、クザンの腕に遠慮がちに自分の手を乗せている。

「怒ってないなら、こっち向いて。ほら。」

リリはようやくクザンに揺れる小金色の瞳を向けると、またすぐに離す。
クザンは浴槽の淵に肘を乗せ、頬杖をついてリリを眺めている。
リリは困ったような顔で苦しそうに目を硬く閉じている。

クザンは何でリリがこんなに高揚しているのかが分からず、考えを探るように見つめる。が、さっぱり分からず、諦めて深い息をつき、湯船に身を沈めた。
肩まで湯に沈むと、自分の腹が少しぬるつくような感触をしている事に気付く。
腹の上にはリリが跨っている。クザンはリリの股座に指をするりと触れ、リリの秘部からのぬめりを確かめた。

「あわっ!!」

リリは突然触られた事に驚いて、体を上下に跳ね上げた。

「おまえさん、・・なんでこんなに濡れてんだ?」

率直に疑問だった。何も心当たりもない。まさか今更一緒に風呂に入ったくらいで濡れる訳でもあるまいし。

リリは無言で視線を湯船に沈める。
やがて耐え切れなくなり、風呂から上がろうとするが、クザンはリリの腕を掴みあがらせない。

「ねぇ、なんで?」

「も、もうのぼせるから、上がる。」

クザンはリリを抱き上げると、浴槽に蓋をしその上にリリを座らせた。困惑するリリを無視し、リリの足を大きく開かせると、濡れそぼった秘部を舐めた。

「ハァ・・・ッ・・!!」

膣内にまで舌を押し入れ、蜜を舐め取るがどんどん溢れるばかりで全て舐め取る事は出来ない。
クザンは舌をうねらせ、尚も舐め取る。

リリは快楽を感じながらも、舌までどうしてこんな器用に動くのだろうと思った。いつもクザンとキスをすると、舌が器用に絡められ口内は快感でいっぱいになる。その度に頭は真っ白になりそうで体が痺れていった。

「や、やめて・・・」

リリは声を絞り出すように呟いた。
切羽詰った震えるリリの声を聞くと、クザンは動きを止めリリの方を見つめる。

「本当に・・おかしくなっちゃう・・・・」

泣きそうな顔でクザンに視線を合わせると、慌てて浴室を出て行った。
その行動にポカンと口を開け、クザンは一人取り残された。

「えぇ?今更なによ、あの娘は・・」
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