短編集

□花の名を君に
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君と花を見たのはいつだったか、もう思い出せない。

僕を救ってくれたのは、ただひとりの幼馴染み。

素直に伝えることが出来れば良かったけれど、それはもう、出来ないから。

せめて、僕の気持ちと同じ意味の、君が好きだといってくれた花を。

この庭で、僕の終わりが来るまで生かし続ける。

ああ、僕は、

「君が好きだったんだ。」

瞳から熱いものが流れ落ちた。
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