二次創作
□あんさんぶるスターズ!「吸血鬼の大事」 りつまお
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.....幼馴染みの凛月は、いま俺の膝を枕にして、眠っている。
自称吸血鬼名だけあって、凛月はよく眠る。
「...すぅ」
起こさないように、ゆっくり黒髪をなでる。
こんなときは、吸血鬼より黒猫の方が似ていると思う。実際眠っているときの凛月は、少しだけ可愛い。
「...なに、まーくん」
「あ、悪い...起こしたか」
「ふあぁ...ふ♪べつに、まーくんならいいけどね」
まだ眠たそうな目をしながら、腿に頬を擦り付ける。本当に、猫みたいだった。
...さっきの、少しだけ、と言うのは撤回すべきかもしれない。凄く、可愛い。
「まーくん、顔赤い。」
ふわり、と微笑み、手を伸ばしてくる。
凛月の手は、少しだけ冷たかった。
「好きだ」
唐突な言葉に、凛月のいつもは半分の瞳が開かれる。
そして満足そうにまた瞳を細めると、
「知ってる。まーくん、大好き」
起き上がって、抱きしめあった。
end