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□夢みるストーカー
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 ねえチョロ松兄さん、少し聞いてよ。実は、さ、実は、もしかしたら、あのクソ松とちょっと前から両想いかもしれないんだ。俺も凄くびっくりしたよ。こんなクズでどうしようもない生きてる価値なしの俺がだよ……。でもホントなんだ。もう毎日がキラキラ光って仕方ないよ。常時クソ松見てるような気分になる。え?理由?うん……だよね……なんでかって言うと、実は恥ずかしいことに、最近どこにいってもクソ松がいるし、よくクソ松と目が合うんだ……。これってちょっと恥ずかしいけど愛の力だよね、どうしよう、心臓痛くなってきた!オラワクワクしてきたぞ!っていうかさ、ということは俺たちはずっと両片想いだったってこと……?やだ悲しい!なんで気づけなかったんだろう!俺からの罵倒に人知れず枕を濡らす日々とかあったのかな……俺はパンツを濡らしてたけど……。
 よしすぐにでもクソ松を安心させるために告白に行こうかな……?行った方がいいよね?俺確かめあってくるよ……本当の愛ってやつをさ。………あっ待って、クソ松って自分は積極的なふりしてるくせして人からされるとビクつくとこあるからやっぱり気長に待った方がいいかね。いやなんだか照れるな。やっとカラ松と結ばれるんだね……。
 あ、でもクソ松の顔真っ赤でもどかしそうな即ハメ顔も見たいんだ……。うん、やっぱりクソ松から告白してもらうことにするよ。いつ告白してくると思う?今日かな、明日かな、明後日かな!俺はいつでもOKなのにね。ニートだし。
 とにかく、いつでもクソ松が告白できるよう準備しなきゃ。クソ松がいつでも俺に不自然でなく話しかけれるようにいつも見てやんなきゃダメだよね……あ!見て兄さん!見て、クソ松がいる……。これはもう運命としか言いようがないよね。やったね兄さんホモが増えるよ…。いまから告白されにいってもいいかな?あいつ運命の悪戯とか適当でわかりやすい感じ好きそうだしそこらへんのこと言えば恥ずかしがり屋なクソ松でもいけるかな?いけるよね。あ、でも待って……結婚指輪と墓の準備してない……やっぱり今日はやめる。日を改めるよ。今日は眺めるだけにしておくよ……あー……いたいなぁ……かわいい……見てチョロ松兄さん…俺の旦那だよ……。わ、あ!ねえ目合っちゃった……やっぱこれ運命だわ、運命なんだよ……。兄さんもそう思




「でもお前いつもつけまわしてるだけじゃん」





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