スマブラ
□罰ゲーム
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「さあ、お前の番だぜ。さっさとしろよ」
その言葉に少しイラッっとし、柄にも無くぶっきらぼうに返答する。
「ちょっと黙っててくれる?考え中」
机上に置かれているのは黄色の4。そこにDrawTwoを被せるか否か頭の中で思考がぐるぐると回る。
対する61は得意の営業スマイルで、Drawfour持ってるんだろうな。
「笑えるな」
鼻で笑い61は呟く。黙っててくれないかな?
余裕綽々な罰ゲーム。
神妙な顔して臆する自分隠してんだろ?なあ、そうだろ。
滑走路、閉鎖してやるよ。
神妙な顔から剥がれ落ちた呆然とした様拝んでやるよ。
虎視眈々な罰ゲーム。
3回まわってわん!なんて甘いものじゃないだろう。
滑走路、離陸してみせるさ。
その気取った顔、崩すのも悪くないからね。
赤1、5、3、緑3、2、0、5、黄5、8、SkipSkipReverseSkip、青9、0、8、5、1、黄1、黄4、3、5、DrawTwo、Drawfourと続いていく。
状況は変わり俺が不利な状況。苛立たせるかのようにあいつは言う。
「さあ、君の番だよ。『ゆっくり』考えな」
わざわざゆっくりのところだけ協調しやがった。
「そう急かすなって。考えてんだよ」
「急かしてないけど?」
間髪入れずに返答し、イラッとくる。
机上の上には赤の3。Skipを被せるかどうするか。
対する04はいつもの顰め面でReverse出してきてくれてもいいけど。
「楽しんでるね」
そりゃお前を追い詰める手立て考えてんだからな。
罰ゲーム活殺は自在だぜ。
寡黙で繕って継ぎ接ぎだらけの顔、読めてんだよ。
遮断機、下げててやるよ。
目見開いて凍り付く顔見せてくれよ?
罰ゲーム簡明で率直さ。
映画の名台詞叫ぶだけで済まないことわかってる。そうでしょ?
遮断機ぐらい待っててあげるよ。
かんかんと頭に鳴り響く鐘の音をぼんやりと聞きながらね。
赤3、0、5、1、4、青5、8、2、0、5、黄4、3、2、5、SkipSkipReverseSkip、緑1、7、8、4、0、1、Wild、赤0、1、DrawTwo、Drawfourと続いていく。
状況は僕が危機に陥っている。
まずい。非常にまずい。
机上の上の緑の0にWildを被せるぐらいしか思い付かない。
対する61は肘を付いて制裁を下す準備万端だ。
「終わりか?」
目の前に広がる銀河、宇宙空間じゃ天地も鷺も烏も判別不可能で
星みたいキラキラ光る、俺に繋がれたこれは何だっけ?
「僕の勝ちだ!」
「はあ?」
僕は声高らかに喜ぶ。訳が分かっていないようだから説明する。
数字カード以外を最後に残しちゃ駄目だろ。って。
罰ゲームは水泡に帰した。
なあ、まさかとは思うが噛ませ犬って俺だったのか?
罰ゲームって戯画的だね。
3回まわってわん!なんてかわいいもので済まない事、分かってるよね?
罰ゲーム、全然笑えねぇよ
この世界を動かす糸の先には誰がいたかって?さて、誰でだろうね?