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□分からないんだ
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アリスは可愛い。
強いしいつだって前を向いてる。さすがぼくのアリスだ。

ぼくがアリスに対する感情はいつだって愛してるのひとつだった。
でも最近、アリスを見てるとモヤモヤする。正確にはアリスが他の誰かと話してるのを見ると・・だけどね。

「アーリスー!」

「ハッター!」

今日もアリスが可愛すぎて抱きついちゃった。

「ハッター。暑いよ」

そうやっていつも離れていっちゃう。でも少し頬が赤いのが可愛いからぼくは満足しゃうんだ。

そしてある日、ぼくに気持ちの変化が現れた。




ーーーーーーーーーーーーーーーー

「アリス」

チェシャがぼくとアリスのお茶会の途中でいきなり姿を表した。

「なに?チェシャ?」

アリスがチェシャの頭を撫でる。なんだか胸の奥がもやっとした。
チェシャがぼくの顔を見てなにか企むように、にたぁと笑う。

「きゃっ!チェシャ!・・どうしたの?いきなり抱きつくなんて」

「いきなり君が愛しくなってねえ」

アリスもチェシャの体にアリスの細い腕を回した。

・・なんで?
アリス、なんで暑いといってチェシャを引き離さないんだい?
前の日よりどちらかというと今日の方が暑いのに・・

この日初めて、チェシャと抱き合ってるアリスを見るとモヤモヤした。
出来るならい今すぐにでもこの場を離れたいくらいに。

「っ・・」

「ハッター!?」

「では俺はここで」

アリスがぼくの近くに寄ってきてぼくの肩をつかんだ。
いつの間にかぼくは我を失ってたようだ。

「・・大丈夫」

アリスが良かった!と言って笑った。さっきまでのモヤモヤはどこかに消えていったようだ。

・・良かった。
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