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□1話 人生が変わった日
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帝丹高校に入学した私は、空手部に入部し、忙しいながらも部活と勉強を両立させ、充実した学生生活を送っていた。


もともと、近所に住んでいる1つ下の毛利蘭ちゃんと一緒に空手を習っていたため、他の1年生よりもずば抜けて上手かった。


目立つ存在であっても、同輩や先輩から慕われていたのは、すみれの人柄だろう。


「すみれ、練習付き合ってよ」


『いいよ!一年生大会近いもんね!頑張ろう!』


部活後は同輩の練習に付き合い、毎回下校時間を過ぎても部室から出てこない私たちは、顧問に叱られながら校門へ走った。


そんな普通の高校生。


あの日も……


「また明日ね!すみれ!」


『うん、おやすみー!』
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