翠玉の彼女と赤い狙撃手

□怪物の理由
1ページ/1ページ

「能力…?」

そう俺が聞くと蓮さんが、どこか悲しそうに笑った。

「ああ。翠玉の隻眼を持つ怪物(モンスター・オブ・エメラルドアイ)の特異で最も得意な能力さ。」

「特異で最も得意……。」

「そう。なんて言えばいいだろう。そうだなぁ……“空間を操る程度の能力”とでも言うよ」

「は?」

俺はきょとんとした顔になってるだろう。

「空間を操る程度の能力…?」

赤井さんが聞き返す。

「そう。瞬間移動なんてお手の物さ。」

「ありえない……ありえないよ。」

俺が言う。

「ガキンチョ。何があr」

「そうよ!魔法なんてないのよ!ふざけないでちょうだい!」

ジョジョさんの言葉に他のFBIの人も頷く。

「はは…ハハハハハッ!!」

「何笑ってるのよ!」

蓮さんは笑い始めた……涙出てるし……。

「ははっ。じゃあココで僕の好きなあるキャラの言葉を引用しよう」

ハァハァと息を整えている蓮さんが言った。

「『ありえないなんてことはありえない』」

「え?」

蓮さんが言う。

「ありえるんだよ。」

「蓮。見せた方が早いんじゃない??」

泪さんが言う。

「ああ。そうだな。」

そう言うと、蓮さんが消えた……

「消えた!?!?」

俺が声を上げると、後ろから肩を叩かれた。

後ろをむくと蓮さんがいた。

「な!?」

「言ったろ。『ありえないなんてことはありえない』って。」

ニヤリと蓮さんは笑った。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ