翠玉の彼女と赤い狙撃手

□気持ち悪いわ。
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「ええ!?蓮の家に蓮の友達が!?」

CoolKidから聞いた言葉に驚いた。

「ジョディさん!声落として!」

「あ、ごめんなさい……。そう。友達が……。シュウにも言っておくわ」

「うん。……あの後赤井さんどう?」

CoolKidが心配そうに聞いてきた。

私は首を横に振った。

「そう……。」

「彼女……蓮に会う前に戻ったわ。もしかしたら……」

それ以上に酷いかもしれない。

「じゃあ赤井さんにも言ってくるね。」

そう言ってCoolKidは走っていった。

「ちょっと出てくるわ。」

そう近くにいた捜査官に言って外に出て車を走らせる。



ついたのは蓮の家。

ピンポ-ンとチャイムを鳴らす。「はーい!」と蓮とは違う高さの声が。

ガチャッとドアが開く。

「はーい。……えっと…どちら様で?」

「ジョディ・スターリングです。」

「ああ!蓮から話は聞いています!たしか、FBIの。あ、どうぞ。中へ」

そう言って“笑顔”で中へ招き入れてくれた。


「どうぞ。」

そう言って彼女はジャムと紅茶を出してきた。

「ロシアンティーかしら?」

「ええ。最近までロシアにいたんです。」

そう彼女は“笑顔”で言う。

「あ、すみません。私は泪です。よろしくお願いしますね。ジョディさん」

「ええ。……1つ聞いていいかしら?」

「?なんですか?」

彼女はジャムを口に含んで紅茶を飲む。

「あなた……本当に蓮の友達?蓮があなたみたいに気持ち悪い笑顔を浮かべる人と友達になるとは思えないの」

そう言うと彼女はキョトンとした表情になった。

「ふふ。ハッキリものを言うんですね。蓮と同じで」

「え?」

「初めてあった時に、彼女……蓮は面と向かって言ったんですよ。『お前のその笑顔スゲー気持ち悪い』って。」

「あの時はつい泣いちゃいました」と苦笑いでいう。

「蓮にも言われたの?」

「ええ。仏頂面で、興味無さそうで、何も写ってない両眼で」

「!?両眼!?」

ガタッと立ち上がってしまった。

「ええ。あの頃はまだ右眼を隠してなかったから」

「蓮は……右眼が見えるの!?」

そう聞くとおかしそうに笑う泪。

「見えるに決まってるじゃない。おかしいことを言うのね」

「それより、もう16時に近いけれど大丈夫なの?」と聞いてハッとする。

「ごめんなさい!そろそろ戻らなきゃ!!」

「ふふ。今度はゆっくり話をしましょう?」と言って気持ち悪い笑顔ではない、純粋な笑顔で言ってくれた。

「蓮は……いい友達がいるのね」




「ええ。FBIのジョディ・スターリングに接触できたわ。……計画通りに赤井秀一、江戸川コナン等にも接触しようと思ってるわ。」

ピッとケータイをきる。

「悪く思わないでね。」


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