翠玉の彼女と赤い狙撃手
□あの人って
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ーー時刻はさかのぼる。
親愛なる友人であり俺の敬意を表す相手。
久世様からの連絡。
写真に写ってるものを完全に同じように作る。
「あの方はなんて人使いが荒いんだ!!」
コレを今日の21時に取りに来るって!!
「おぉー。荒れてんなぁ」
俺の家の2階から降りてきたのは、情報屋“アンジェ・クイーンド”。
「あの人は今回なに考えてるんだろうな。」
「なにせ、オカマのジンの方にも連絡がいってるらしい」と言う。
「久世様の事です。なにかの厄介ごとでしょう。」
型を作り終え、地下にそれを持っていく。
「あ、ジンさんが来たら例の物はG-07の棚に入ってるって言ってください」
「おー。わかったヨ。」
地下で鉄を溶かす。
「っつい」
暑い暑い。もう本当にあの人は人使い荒いなぁ。