翠玉の彼女と赤い狙撃手
□便利屋はもう笑わない。
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「教えてくても良かったじゃない!」
俺が病院に入ってジョディ第一声がコレだ。
「敵を騙す時はまず見方から…だ。それに蓮は切り札のようなものだったからな。」
そう言うと黙ったジョディ。
「まぁ、ジェイムズさんにバレたのは少し納得だがな。」
あの人の感は恐ろしいほど鋭いからな。
すると俺のケータイにメールが来た
「蓮は今日は休むようだ。仕事が入ったようだな」
「そう。なら明日!みっちり怒るわ!」
そうジョディが生き込んだ。
その日の夜のニューを見て、俺は新聞を落とした。
ーー本日22時5分頃、来葉峠で爆発がありました。
爆発でエンツォ・フェラーリが炎上。
炎上したエンツォ・フェラーリ車内から、女性の遺体が発見された。
遺体の身元は不明。
ただ、遺体は拳銃のチャームが着いたネックレスをつけているそうです。
遺体には撃たれたような痕跡があり、警察は殺人の線で捜査を…ーー
「え……。」
そのニュースを見ていた俺とボウヤとジョディはみた。
ボウヤは警察の知り合いに電話し「赤井さん!警察署に行ってネックレスを見せてもらおう!!」と言った。
ジョディも「ジェイムズには私が言っておくわ!」という。
ボウヤを乗せて、警察署に車を走らせる。
見せてもらった少し煤けたネックレスは、たしかに俺が彼女に……蓮にプレゼントしたネックレスだった。
5月7日。久世 蓮。死亡。