翠玉の彼女と赤い狙撃手

□怪物の正体
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ジョディさんから連絡のあった翌日、“翠玉の隻眼を持つ怪物”をそうそうと切り上げ、愛車のフェラーリで飛ばして赤井を迎えに行く。


「ごめんなさいね。蓮。シュウの事よろしくね」

「ジョディ…お前は俺の母親か?」

呆れたように赤井が言う。

「僕の家に来てないここ数日、ろくに寝ずろくに食わずと聞いているが?」

そう言うと、少し目を開いた。

「驚いた。俺のことには無関心かと思っていたのだがな……。」

……。イラァーとした

「ジョディさん。僕は赤井なんか回収せず帰る。」

「ちょ!?まって蓮!」

「俺はただ心配されているんだなと思っただけなんだが。」

困ったように赤井が言いながら手をつないできた。

「なんかムカついた。そしてなぜ手をつなぐ。」

「こうでもしてないと蓮がフェラーリで速攻帰ってしまいそうだからな。」

そう赤井がいうと、病院からジェイムズ・ブラックが出てきた。

「ジョディ君。ココにいたのか」

「ジョディだけ呼びに来たんですか…」

「ああ。赤井君は今日は非番だ……そっちの子は?」

僕をジ-っと見るジェイムズ・ブラック。

「ああ。彼女は久世蓮です。蓮。彼はジェイムズ・ブラック。私たちのボs」

「ああ。君が“翠玉の隻眼を持つ怪物”君か」

ジョディさんの言葉にかぶせるようにこいつ今なんていった?

「たしかに同じ髪色ですが……」

赤井がフォローに入ってきた。

「だが、赤井君があんなに信頼していたんだ。赤井君と近い親しい者だと思ってね。」

「君たちが手を握っているのとおそろいのネックレスで確信できたよ」とジェイムズさんはにこやかに言う。

「……はぁ。」

ため息しか出ない。

「蓮…?」

ジョディさんが困惑したような表情でいう。

「一旦病院に入るぞ。ソコに隠れてるガキンチョと一緒に。」

そう言うと柱の影からガキンチョが出てきた。

「バレてた??」

「バレバレだ。」

愛車のトランクから荷物を出し、病院の中に入る。
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