翠玉の彼女と赤い狙撃手

□もうそろそろじゃないかな?
1ページ/1ページ

キールこと水無怜奈が入院して1ヶ月はたつが、いまだに目覚めず。

「そろそろアイツらも動き出すんじゃないの?」

屋上の貯水タンクの上に座り空を見上げながら赤井に言う。

「ああ。だが、組織に繋がる確かな糸だ。ここで藁に落とすわけにはいけない。」

赤井はタバコを吸い、片手にはブラックコーヒー缶。

「さて、帰るか。」

もう深夜だしなぁ。

「アンタは?」

「俺は今日も病院に残るさ。」

…。今日もって…日に日に隈が酷くなってるアンタが…。

「ふーん。りょーかい」

「……寂しいなら一緒に帰るが?」

「戯け。」

そう言い、貯水タンクから降りて病院の中に入る。


「あ。まだ起きてたんだ。」

病院の椅子に腰掛けて本を読むジェイムズ・ブラックを発見。

「おお。翠玉君か。もう帰るのかね??」

「まァね。オツカレさんっしたー」

そう言ってジェイムズさんの前を通りすぎる。



家に帰ったら、電話がが来た。

「……もしもし?」

少し不機嫌そうな声色で言う。

[もしもし?蓮??]

相手はジョディさんだ。

[最近シュウ、コーヒーだけ飲んでご飯も食べないでろくに寝てもくれないのよ]

「……で?」

話の内容がよくわからんのだが。

[明日ソッチに送るから杯戸中央病院に迎えに来てあげてくれない?]

……。えぇ…まじぃ?

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ