翠玉の彼女と赤い狙撃手
□情報屋と心配
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[やぁ。こんばんは。Emeraldを愛するSilverBullet。]
ベルモットが逃亡し、翠玉の隻眼を持つ怪物とやらーー俺の予想では蓮ーーがどこかに行ってしまったからおとなしく臨時の基地的な場所に戻った時。俺のケータイ謎の着信。
「誰だ」
[怖いなぁ。僕はアンジェ。アンジェ・クイーンド。情報屋さ。]
「……何の用だ」
[んー。蓮がどこにいるか教えようと思ってさぁー]
「……。必要n」
[だいたいさー。気付いちゃったんでショ?翠玉の隻眼を持つ怪物だって]
「っ…」
[ダイジョーブだよ。SilverBullet。別に脅すわけじゃない。ただEmeraldには幸せになって欲しいからねー。]
ケラケラとアンジェが笑っている。
[もうそろそろ、いつもの家に帰るよ。Emeraldは。]
そう聞いた瞬間、愛車のシボレーの鍵を無造作に掴んだ。